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出産後は全く異なる職種で仕事/子育てを両立。「瞬間を大切に生きる」がモットー。

7/12/2015

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シリーズ二回目は、ジャクリーン・ストラウス。
14歳の長女と10歳の長男の母親。
ニュージャージー州立大学、ラトガー大学を卒業後、フィルム制作のプロデューサーとして活躍。
歯に衣着せないシャキシャキとした口調は、NY地区出身ならでは。インタビューの質問に率直に答えるその姿から、「Give-与える」ことを恐れない懐の深さを感じる。

ご主人と4人で、ブルックリン美術館の目の前にある、歴史あるアールデコ調アパートメントビルに住む。

ー 出産前のお仕事と今のお仕事について聞かせてください。

出産前はテレビ番組、ミュージックビデオ等、フィルム制作プロデュースの仕事をしていました。
今は、LEGO
欧米サイトのオンラインショップのテスティングをしています。朝8時から夕方4時まで自宅勤務です。ただ基本的に締め切りを守れば、子供の学校行事にも参加するし、子供を医者に連れて行く時などは家を開けます。こういうフレックス体制の仕事を出産前から探していました。

ー   子供を持つ決断をしたのはなぜでしょう。

20代の半ばから、子供は欲しいと思っていました。結婚をして子供は持たない、という選択肢は私にはなく、30代前半が自分にとって子供を持つ『時期』でした。

ー 30代は、業界でのキャリアを積む真っ只中で、出産後もプロデューサーの仕事を続ける選択もあったと思います。そのお仕事を辞めた理由を聞かせてください。

その当時、一週間の平均勤務時間は60から80時間で、週末も仕事をしていました。でも子供を持ったら、そういう働き方はしたくないと漠然と考えていました。

「出産後にこの仕事はしない」と思った一番のきっかけは、私の上司が三人目の子供を妊娠中に、夜11時にロケ現場で仕事をしている姿を見た時でした。夜遅いのはその日に限ったことではないのに、です。ということは、彼女の子供達はベビーシッターが育てているようなもの。
それを契機に、フレックスで出来る仕事を探し始めて、主人と交際を始めた頃から、企業のウェブサイト/ソフトウェアのテスティングの仕事にシフトしていきました。

ー フィルム制作からソフトウェア・テスティングへと職種が異なりますが、テスティングのスキルはあったのですか?

仕事の時間を減らしたいな、と考え始めていた頃、友人が起業して、その会社のサイトのテスターにならないか、と声をかけられたのがきっかけでした。

私には、プロデュースする、というスキルがあります。プロデュースとは「生み出すこと」ですよね。私は、この機会をきっかけに、「子育てと仕事を両立させるためのフレックスな仕事に就く」というゴールに向かって、ソフトウェア・テスターとしての自分をプロデュースしたのです。
Picture長女から母の日にプレゼントされた絵
ー ご自分が子供だった頃、お母様がデザイナーとしてフルで働いていたそうですね。その経験は、出産後のご自分の仕事観に影響していますか?

母は成功していましたし、毎日夜遅くまで仕事をしていて、ストレスを感じているようでした。私と姉と過ごす時間はあまりありませんでした。確かにその経験は、自分の子供に同じ思いをさせたくはない、と思ったきっかけだったのかもしれません。

でも母は、同時に働くこと、稼ぐことの大切さも教えてくれたように思います。働くことは自立でもあるからです。ですから、私にとって、母親になったら仕事を辞める、というオプションはありませんでした。それと正直な話、私は子育てだけで満足できる人ではありません。自分の世界が子供だけになってしまうのは、私にとっては退屈そうなのです。

ー 仕事中の子供の世話はどうされていましたか?

二人目の子供が小学校に行くまでは、フルタイムのベビーシッターがいました。学校が終わって習い事が始まると、一人はシッターが、一人は私が連れて行きました。二人目の子供が小学校に入ってからは、学校からピックアップする時間帯からお願いしていました。幸い過去10年間同じシッターで、子供達ももの凄く慕っています。この9月に長男が中学生になり、そうなると学校への送迎が必要なくなります。寂しいですが、この夏がエマ(シッター)との最後の夏です。

ー 自宅勤務のジレンマや難しさもあるかと思います。リフレッシュのために心がけていることは何ですか?

綺麗にしていたいですね。肌の手入れも気をつけているし、ピラティスも定期的に行っています。若作りではなく、見た目も考えも若くいたいと思っています。話題の店やファッション、美味しいレストラン等、外にアンテナを貼っています。私の母がいつまでも綺麗でその姿は素敵だった。80歳の今でもきっちとしていますよ。

公園に行くと、子供が小さいお母さん達の中には、見た目を全く構わないような人がいます。きっと子供を置いて自分のことをするのが申し訳ないからでしょうね。良いじゃないですか。子供をTV
の前に座らせて子供番組を見せて、自分はゆっくりお風呂に入って気分さっぱりする。そういう気分転換は大切です。

ー 日本では、定時で帰る母親に対して不公平感を感じる社員やスタッフがいると聞きます。それに対してどう思われますか。

私は自分に子供がいない時に、子供が理由で早く帰る女性達に嫉妬のようなものを感じていました。不公平感ではありません。彼女達が早く帰る正当性が自分には判らなかった。子供を持った経験がないのですから当り前ですよね。

母親自身も、自分や家族のニーズに合った環境を自分から探して就くことも大切だと思います。仕事に就く前に給与や勤務体制を徹底的に確認しておくのです。

ハイパワーポジションに就きたければ、そしてシッターを長時間雇えるお給料をもらっているならば、仕事に没頭する環境を整える。もし例えば、企業や弁護士事務所で、残業日を減らすのであれば、重役やパートナーの道を選ばないことになるかもしれない。でも今は、組織もダイバーシティを勧めているので、母親が組織のキャリア路線からはずれないような施設や仕組み/制度があるところも増えています。

ー 母親になってからの自分の選択で、後悔があるとすれば何でしょうか。

下の子がこの9月から中学生になり、ますます自立するようになります。多少時間帯が不規則になっても、自分がしたい仕事を積極的に選べる環境になりますが、では、何がしたいのか、というと、今はそれが見えていません。

LEGOサイトのテスターの仕事の条件が良いので、この環境に甘えてしまったと感じています。もちろん、この仕事を続けていってもいいのです。でもこの仕事は、子育てと仕事を両立可能にするために選んだ仕事。これから自分の好きなことに向けてチャレンジしていきたい気持ちがあるのです。
もう少し早い時点で、自分のこれからのキャリアのために、何がしたいのかを問いつめ、行動に移しておけばよかったと思っています。

ー 母親になって一番の試練は何でしょう。

何をしている時でも、「こんなことをしていていいのだろうか」という思いがあることでしょうか。子供と遊んでいる時は、「もっと仕事に費やした方がいいのでは」と思い、仕事が忙しくなると「子供に申し訳なく思う」。その時の自分を認められないのです。今は、瞬間瞬間を大切に、その瞬間に生きよう、と自分に言い聞かせています。

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