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スキルを活かして自分の役割を開拓。困難は平常心で臨む!

5/26/2015

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シリーズ第一回目のNYママはクレア・シャン・マークス。15歳の女の子と12歳の男の子を持つ。アイビーリーグと難易度は同等とされる東海岸の名門校、ウィリアムズ・カレッジを卒業後、美術修士号(MFA)を得る。

質問に熱心に耳を傾け、自身の意志を伝えるために言葉を選んで話す姿から、思慮深さを感じる。
ブルックリンの閑静な住宅街、パークスロープにご主人と家族四人で暮らす。中国系アメリカ人二世。

ー 2000年、第一子出産前の仕事とポジションを教えてください。

Asian American Legal Defense and Education Fund (アジア系アメリカ人への法支援と教育基金–民間非営利団体。NPO)で開発ディレクターをしていました。私は人の役に立つ仕事をしたいと思っていて、米国に住むアジア系アメリカ人の力になるこの仕事は適任だったと思っています。

ー 15年前の第一子出産後、その仕事は続けませんでした。なぜでしょう。

NPOの給与は高い訳ではなく、ベビーシッター代(当時、ベビーシッターの時給は一時間最低15ドル)を払うと家計に貢献できるような額が残らない。それなのに、他人に自分の子供を預けるのが、自分では合点が行かなかったんです。

ー 勤務先からは留められませんでしたか?

決意をしたのが、出産後三ヶ月の休暇(NPOは育児休暇はなく、Disability Leave – 一時的労働不能休暇、が適応される)が開けた後で、それを上司に伝えた時は留められました。でも私の決意は固かったのです。

ー それまでバリバリと仕事をしてきたのに、家に入ることに不安はありませんでしたか?

フルタイム勤務は辞めましたが、何らかの形で仕事は続けるつもりでいました。今でも、そのNPOとは、コンサルタントして関わっていますし、以前はニュースレターのライターもしました。

実は出産前から、フルタイムの仕事とは別に、友人とCommunity-Word Project (CWP)というNPO設立ために動いていました。CWPは、公立小学校に通う子供の中で、稽古ごとに通わせる余裕がない家庭の子供達に、平日に定期的にアートを教えています。アートを学ぶことで、クリエイティブ&クリティカル・シンキング(創造的で批評的な思考)を養います。そうそう、長女が産まれた日に、会社設立に必要な書類にベッドでサインをしたんですよ。
今、CWPは成長し、NYコミュニティに根付くNPOとなりました。長女出産後は、CWPにもコンサルタントして関わり、今は議長のポジションです。

ー お仕事以外では、お子さんが通う学校(幼稚園から高校まである私立校)で理事もされていました。2003年にはご長男を出産されています。時間的拘束は長時間だったと思いますが、ご自分を駆り立てていたものはなんでしょうか。

長女が赤ちゃんだった時は、娘が寝てから仕事をしていました。それと自分が対応仕切れる仕事量を見極めて、子育てに影響がでないよう考慮しました。

学校の方は、学校が発行する機関誌のライターや、ファンドレイジング(民間非営利団体の資金調達)イベント担当を数年した後に理事に推薦されました。学校側も、ダイバーシティという点から、アジア系アメリカ人の私が理事メンバーになることを歓迎していました。理事期間は一年ですが、その一年の間、私はマンションの理事もしました。

学校、社会や地域は一人でも多くの助けが必要です。より多くの個人が貢献すれば、自分の家族が住むコミュニティ改善に繋がる。そして、自分自身にとっても、コミュニティの決定事項に関わることで、ネットワークは広がり自分のスキルや情報がアップデイトされるというプラスがあります。確かに忙しいけれど、学校から帰宅後の子供達と過ごす時間は大切にしています。

ー お子さん二人が小学校に行く様になって、マーケティングのお仕事をされていますね。

私はフリーランス・ライターとして、NPOのために助成金申請書カバーレター(グラントレター)を書いています。助成金はNPOにとって重要な資金源で、第一関門となるグラントレターがしっかりしていないと次に進みません。一枚の手紙の中に、必要な情報を効果的に入れ、いかに訴求力のある内容にするか、マーケティング的発想の文章作成が求められます。

2008年の金融危機の直後、地元の小売店の売上が伸びずに苦労していました。 その当時はまだ、ホームページやソーシャルメディアが重要なマーケティングとして浸透していませんでしたが、今後プロモーションは紙媒体ではなくオンラインにシフトすると思い、よく行く小売店にホームページや、Facebookページの充実を提案し、ページの文章を書きました。スモールビジネスが成長するお手伝いをしたかった。小売店以外にも、皮膚科クリニックやグラフィックデザイン会社などのページも手がけました。

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ー 日本では、子育て中の女性が定時に帰ることに対し不公平感を感じる社員がいると聞きます。何かアドバイスはありますか? 

組織内にアフィニティ・グループを創り、社員同士の理解を深め解決策に向けて議論を重ねるのも一つの方法かもしれないですね。アフィニティ・グループは組織内のフォーラムの一つで、別名ネットワーキング・グループとも呼ばれます。人種だけでなく、宗教、出身国、年齢、ゲイ/レズビアンなど様々なグループがありますが、課や部署を超えて定期的に集まります。このグループの対象を職場ではたらく女性にして、建設的なアイデアを出し合うフォーラムにするのです。

ー お子さんが産まれてからの自分の選択で、後悔があるとすれば何でしょう。

子供が小学校低学年の頃、自分のスキルを高める学校やクラスなどに通っておけばよかったと思っています。これは、これから母親になる女性に勧めたいですね。私は、今年の9月からMPA(Master of Public Administration)取得のために大学院に通います。NPOのエグゼクティブポジションで働く時に活かせる学位です。自分のNPOでのキャリアに更に磨きをかけたいと思っています。

ー 母親になって大変なことを一つだけ挙げるとすると、何になりますか?

睡眠不足かな。常に疲労は感じます。でもなるべく愚痴は言わないように心がけています。家族、子供の悩み等は、主人と良く話し合って解決策を一緒に考えています。

ー 子育て、フリーのお仕事、社会や地域への貢献、大学院に向けての準備とご多忙極まりない毎日かと思いますが、どのようなモットーで毎日をすごしていらっしゃいますか?

「Keep Calm and Carry On–常に平常心で続けなさい」です。これは、1939年、第二次世界大戦時にイギリス政府が出したポスターの文言です。イギリス主要都市への空襲の激化が見込まれたため、国民の士気を高めるのを目的として出されました。私のマグカップにこの文言が貼られていて、毎朝自分にいいきかせています。「大丈夫。慌てない。淡々と実行するのよ、って。」


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