![]() 今回の『NY:お宅キッチン拝見』は、クレア&クリスのお宅。グルメ専門誌『ボナペティ(Bon Appetit)』や『セイボァ(Saveur)』を愛読し、美味しいお店があると聞くと、クィーンズだろうが、ロングアイランド・シティであろうが車を走らせる。 時には自宅に100人を招いてパーティをする彼らは、5年前に一年かけてキッチンを大リノベーション。 キッチン、食へのこだわりを、クレアに聞きました。 キッチンで一番のお気に入りは? キッチンからの外の眺めです。キッチンに窓はないけど、リビングの窓と向かい合わせに鏡があって、キッチンにも外の光が入ってきます。 キッチンリノベーションで一番こだわったところは? キッチンとダイニング間の人の流れを良くすること。それでカウンターをなくしました。ゲストが来るとまず始めにドリンクをオファーするでしょう。で、そのままキッチンで他のゲストと話し始める。カウンターがあると袋小路で、人の流れがキッチンで止まってしまうの。 カウンターを失くすことのデメリットはどうやって補ったの? カウンターがないと収納スペースが減るし、ダイニングからキッチンが丸見えだと、フォーマルディナーの時に興ざめなので、縦に収納スペースを確保し、ダイニング側から半ドアを閉めて二部屋間のデバイダーの役割をするものを作りました。 食材選びに気をつけていることは。 確かな素材を使っている高品質なもの、色々な種類を試すし、本場もの、に、こだわっています。あと旬の食材を買うように心がけています。新鮮で旬のものを身体に入れたいですよね。 どこで食材の買い物をする? 「本場もの」を買う、というのは、例えばイタリアンの食材を買うならイタリアン専門店へ。我家の近くでは、ブルックリン・ラーダー(BKLYN LARDER)へ。アジアの食材は、中華街やそれぞれの国の食材専門店に行くようにしています。あとは地元ビジネスをサポートしたいので地元の肉屋、魚屋なども。ユニオンマーケット(Union Market)は総菜、オーガニック、高品質の食材を置いているので重宝しているわ。あとはホールフーズです。 家では何料理を一番頻繁に作りますか? 一番よく作るのは、中華、イタリアン、メキシカンとアメリカンかな。 ![]() 日本食は作ります? 作るとしたらどんな料理? 私達は日本食が大好きなので、家で時々作りますよ。月一ぐらいかな。カレーライス、親子丼、餃子、唐揚げなど。クリスはラーメン好きが高じて、ラーメンスープを自分で作ります。レシピーは、和食クッキングブックやインターネットなどのを使っています。和食レストランにも良く行きますよ。隔週ぐらいでいっているかな。寿司、焼き鳥、ラーメンとか。今、ブルックリンに和食屋が増えているので、和食ファンの我家族が行ける回数が増えてとっても嬉しいわ。 日本食が好きな理由は? 私(中国系アメリカ人)は中華料理中心の食事で育ったので、肉が少なくて、ご飯を食べて、醤油の味付けという食事に慣れていました。日本食は、私にとって、慣れ親しんだ料理の延長線、という感じかな。主人(白人)は、昔から日本の文化に興味を持っていました。音楽、食事などもね。彼は日本食スーパーに行くと、必ず買って来る煎餅があって、店の在庫を一掃しているんじゃないか、と思うほど、その煎餅を買ってきます。 最後に。NYで一番好きなレストランはどこでしょう。 うーん。それは難しい! 好きなところが沢山あるもの。でもやっぱりブルックリン。ウィリアムズバーグのRoberta’sと、パークスロープのFranny’sかも。この二店は、ニュースタイル・ブルックリンレストランの真髄!二店とも本格釜焼きイタリアンピザも出すイタリアンだけど、いわゆる普通のイタリアンではなくて、素材は常に新鮮で高品質のものを使い、メニューは毎日変って、それをカジュアルなセッティングで出す。いつも何か新しいことにチャレンジしているのを感じるの。行く度に美味しくて、しかも驚かせてくれます。 |