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NYキッチン:メイキング・オブ・サンクスギビング!Happy Thanksgiving*!!

11/29/2015

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サンクスギビング(感謝祭)は、アメリカ人にとってのお正月。
​除夜の鐘や初詣を宗教的な習慣と捉えると、「アメリカ人にとってのお正月は、クリスマスなんじゃないの?」という声もあるが、アメリカ人全てがクリスマスを祝うとは限らない(ユダヤ教、イスラム教もある)。宗教を問わず老いも若きも、最近アメリカ人になった人も代々アメリカ人だった人も、リッチもそうじゃない人達もアメリカが家族で祝う祝日、というと、サンクスギビング、なのだ。

サンクスギビング・ディナーは、七面鳥、クランベリーソース、ヤム(薩摩芋みたいな芋)は絶対欠かせない。お正月といえばお節と雑煮、というような感じだ。そこに、野菜料理が入ったり、デザートにパンプキンパイを食べたりする。

サンクスギビングディナーは家族それぞれの味がある。我家は10年ぐらい前にニューヨークタイムス料理セクションに掲載されたレシピを使っていて、これが家族やゲストに大好評!
​
今回のNYキッチンは、我家のメイキング・オブ・サンクスギビングディナー。
Picture
スタッフィングの材料をとにかく細かく切る。
Pictureマフィン型から出した焼き上がりのスタッフィング
 メインの七面鳥もさることながら、ディナーでの一番人気は実はスタッフィングだったりする。
このスタッフィング。内蔵を取り出した後の七面鳥の中に小さくちぎったパンを入れて、オーブンで焼いている時に出て来る肉汁をパンにしみ込ませ、七面鳥が焼き上がったら、お腹の中から肉汁を吸い込んだパンを取り出し、これまた肉汁を使って作るソース、グレイビーをかけて食べる料理。
 
我家のスタッフィングはこんな感じ。材料は、パン、洋梨、ベーコン、タマネギ、シャロット、マッシュルーム、チャイブ、タイム、イタリアンパセリ。パンを1日外気に触れさせて乾燥させた後細かく切り、同様に他材料も小さく切ったり、みじん切りにしたり。パン以外を別々にバターでいためる。で、本来ならこれを鳥の中に入れて調理するところだが、我家は、スタッフィングを鳥の中に入れて焼かない。
​七面鳥って、結構ぱさつきがちな肉で、調理中に肉汁がパンに吸い込まれてしまうと、肉のジューシーさが更に奪われてしまう。
それで、炒めた材料とハーブをパンに加え、チキンスープを上からかけてパンに吸い込ませる。これをマフィンの型に入れてオーブンで焼く。パンにスープ、バター、他材料からの汁がしみ込んで、こんがり焼き上がったスタッフィングは、梨の甘さも加わって美味!このスタッフィングの上にグレービーソースをかけたら、もうそれだけで、鳥食べずして、このまま終えても良い、と思うぐらいいける。

Pictureブルッセルスプラウトをひたすら千切りに。パピーシードの黒とレモンの黄がコントラストに。
 野菜料理は、今年からブルッセルスプラウトを使う料理にしてみた。これは数日前にニューヨークタイムス料理版にあったレシピ。
まずスプラウトを千切りにして、レモン汁で和え、バターとオリーブオイルで炒めたところにガーリック、パピーシードを加えて白ワインで香り付けして、さらにレモンの皮をちらす。レモン皮の黄色がテーブルに映える。
実は去年までは、パプリカの赤、黄、オレ
ンジ三色(まさにサンクスギビングカラー)を使ったピクルスタイプの料理を出していたのだけれど、子供達から不評。10数年間、あまり好きじゃないけどゲストが好きだから我家の子供達は黙って食べていたらしい。
去年までゲストをお招きして結構な人数のディナーをしていたけれど、今年は原点に戻って、我家4人と近くに住む主人の母5人のディナー。
じゃあ、子供達も喜んでくれる料理をと、今年から急遽、野菜料理を変更。変更といえば、ヤム芋料理も。我家は、ハラペニョを入れて、大人向けの味付けにしていたけれど、ゲストから好評なものの子供達から不評だったので、今年から皆大好き、マッシュポテトに変更。

Pictureお月さんみたいなパイ。
 デザートは、パンプキンパイ。このレシピは、我家と20年間のお付合いがある、メキシコ人のヘルパーさんが教えてくれたもの。
​スイーツがいたって苦手な私は、ベイキングをしないので手順が悪いが、このパイのレシピはホント簡単!
​カボチャ(米国パンプキンよりカボチャの方が甘くて美味しい)を茹でて皮を向き、卵、砂糖入りコンデンスドミルク、生姜汁、ナツメグ、シナモン、牛乳ちょっと、ブラウンシュガーちょっとを加えてミキサーに入れる。トロトロになったらパイ生地に流し込んでオーブンで焼くだけ。こんな簡単でびっくりするぐらい美味しい!

Picture焼きたて七面鳥
 さて七面鳥。私は、この肉が実はとっても苦手なのだ。好きな肉ランキングがあったら、七面鳥は最下位に来るだろう。独特なにおいがあって、鶏肉のようなしっとり感もない。でも「替わりにチキンにしようよ」とサジェストしてもアメリカ人家族からは即却下されるのが判っているので、このにおい&パサパサをどう克服するか、で、これまで色んなレシピを試して来た。
しっとり感を出すために欠かせないのがブライニング。焼く一日前に、肉を丸ごと砂糖と塩を溶かした水に入れて一夜寝かす。我家は、ブラックペパーコーンやベイリーフ、酢も入れる。独特なにおいもブライニングすることで中和される。
スタッフィングを鳥の内蔵部分に入れないかわりに、我家は、リンゴ、セロリ、ハーブなどを入れる。野菜、果物から水分がたんまりと出る。外の皮はオリーブオイルをたっぷりと、塩、ブラックペパーで揉み込み、ベーコンを巻き、ローズマリーを添えて焼く。
こうやってようやく私も、七面鳥を食するのが楽しみになった。そして、グレービーを上からどばどばかけて、うーん、これこそサンクスギビング!

PictureBon Appetit!
 朝10時から、子供達と材料を切り始め、鳥が焼き上がって食卓に上がった時は、外はもう夜。
赤ワインと一緒に、さあ、今年も感謝の食事に乾杯!
​
(次回は、12月20日にポスティングします。イボンヌ&ジョシュのこだわりキッチンです)

* サンクスギビングー17世紀にヨーロッパ人の移民が、アメリカンインディアンから地元の農業を伝授され、実った作物を作って、アメリカンインディアン達をディナーに招き感謝の意を現したのが始まり。七面鳥を食べるようになったのは19世紀になってかららしい。

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